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1. 性 状 |
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本品は白色の結晶又は粉末で、においはなく、味は苦い。 本品はクロロホルムに溶けやすく、水、無水酢酸又は酢酸(100)にやや溶けにくく、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくい。 本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは5.5〜6.5である。 |
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2. 確認試験 |
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(1) |
本品の水溶液(1→500)2mLにタンニン酸試液を滴加するとき、白色の沈殿を生じ、この沈殿は更にタンニン酸試液を滴加するとき溶ける。 |
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(2) |
本品0.01gに過酸化水酸試液10滴及び塩酸1滴を加えて水浴上で蒸発乾固するとき、残留物は黄赤色を呈する。また、これをアンモニア試液2〜3滴を入れた容器の上にかざすとき、赤紫色に変わり、その色は水酸化ナトリウム試液2〜3滴を加えるとき、消える。 |
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(3) |
本品0.01gを水に溶かし50mLとする。この液5mLに薄めた酢酸(31)(3→100)3mL及び薄めたピリジン(1→10)5mLを加えて混和した後、薄めた次亜塩素酸ナトリウム試液(1→5)2mLを加え、1分間放置する。これにチオ硫酸ナトリウム試液2mL及び水酸化ナトリウム試液5mLを加えるとき、黄色を呈する。 |
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3. 融 点 |
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235〜238℃ |
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4. 純度試験 |
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(1)塩 化 物 |
本品2.0gを熱湯80mLに溶かし、20℃に急冷し、水を加えて100mLとし、試料溶液とする。試料溶液40mLに希硝酸6mL及び水を加えて50mLとする。これを検液とし、試験を行う。比較液には0.01mol/L塩酸0.25mLを加える。(0.011%以下)。 |
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(2)硫 酸 塩 |
(1)の試料溶液、40mLに希塩酸1mL及び水を加えて50mLとする。これを検液とし、試験を行う。比較液には0.005mol/L硫酸0.40mLを加える。(0.024%以下)。 |
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(3)重 金 属 |
本品2.0gをとり、日本薬局方重金属試験法第2法により操作し、試験を行う。比較液には鉛標準液2.0mLを加える。(10ppm以下)。 |
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(4)類縁物質 |
本品0.10gをクロロホルム10mLに溶かし、試料溶液とする。この液1mLを正確に量り、クロロホルムを加えて正確に100mLとする。この液1mLを正確に量り、クロロホルムを加えて正確に10mLとし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調整した薄層板にスポットする。次にクロロホルム/エタノール(95)混液(9:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た主スポット以外のスポットは、標準溶液から得たスポットより濃くない。 |
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(5)硫酸呈色物 |
本品0.5gをとり、試験を行う。液の色は色の比較液Dより濃くない。 |
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5. 乾燥減量 |
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0.5%以下(1g,80℃,4時間) |
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6. 強熱残分 |
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0.1%以下(0.5g) |
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7. 純度及び定量法 |
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カフェイン(C8H10N4O3)98.5%以上 本品を乾燥し、その約0.4gを精密に量り、無水酢酸/酢酸(100)混液(6:1)70mLに溶かし、0.1mol/L過塩素酸で滴定する(指示薬:クリスタルバイオレット試液3滴)。ただし、滴定の終点は液の紫色が緑色を経て黄色に変わるときとする。同様の方法で空試験を行い、補正する。 0.1mol/L過塩素酸1mL=19.42mgC8H10N4O2 |
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8. 包装外観検査 |
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目視により、汚れ、破損、漏れのないことを確認する。 |
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9. 貯 法 |
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気密容器 |
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